フレンキーの活き方。活かし方。
こんにちは、Mr.QULEです!
前回の投稿から約3週間が経ちました。
前回はバルサの魅力についてでしたね。
共感出来るとかの意見も貰えて嬉しかったです。
さて、今回は考察系の記事になります。
主役はフレンキーとキケ・セティエンです。最後までどうぞよろしくお願いします。
7月20日に行われた、リーガ19/20最終節アラベス戦。バルサは5-0でアラベスに快勝し、今シーズンのリーガを終えました。まずはこの試合のフレンキーについて話していきたいと思います。
後半13分、ブスケツに代わって出てきたフレンキー。この試合ではピボーテ(アンカー)を務めることになりました。
皆さん、この試合のフレンキーのピボーテの感想はどうでしたか?ボールへの関わりやポジショニングについてどう思いましたか?
個人的にはとても良かったと思いました。ピボーテというポジションにとらわれず、前後左右に自由なポジショニングを取り、広い範囲でボールに関わっていました。メッシによる5点目のシーンでは、アタッキングサードでボールを受けたフレンキーがジョルディにパスを出し、ジョルディのクロスにメッシが合わせるといったように、結果にもしっかりと繋がっていました。
このように、「ビルドアップからフィニッシュまで、幅広い仕事をこなして貰う」といった役割を与えることがフレンキーを活かすには良いのではないかと感じました。
同じように感じた方も多いのではないのでしょうか?これまで、なんかフレンキーが活ききらないなあと感じていたところの答えが少し見つかってきたような気もしましたね。
さて、この試合でのフレンキーに対する好印象。以前からのこの変化はなぜ起きたのでしょうか?この背景には誰がいるのでしょうか?
キケ・セティエンです。
以前から主張してきましたが、セティエンは選手に対して、それぞれの選手の特性に合わせた個別の役割を与えます。
セティエンバルサにおいて、同じポジションでも、選手によって違うプレーをする例はいくつかあります。二つの例を紹介していきたいと思います。
①ジョルディが基本的に大外でプレーするのに対し、フィルポは相手のペナルティエリアに近付くにつれて内側でプレーします。フィルポ(1枚目)が先発出場し、78分にジョルディ(2枚目)と交代した37節のオサスナ戦における、二人のボールタッチ位置です。
②スアレスが中央かつ相手の最終ライン付近でプレーするのに対し、ブライトワイテは左右に動き、浅めの位置でプレーします。ブライトワイテ(1枚目)が中央で先発出場し、59分にスアレス(2枚目)と交代した37節のオサスナ戦における、二人のボールタッチ位置です。
そしてフレンキーとブスケツの比較です。特に中盤の選手に関しては、ボールの位置による影響が高いので、データだと分かりづらいかもしれないと思うのですが、一応載せておきます。ブスケツ(1枚目)が先発出場し、58分にフレンキー(2枚目)と交代した最終節のアラベス戦における、二人のボールタッチ位置です。
比べてみると、若干ですがフレンキーの方が高い位置での関わりの割合は増え(そもそも出場時間が違いボールタッチ数も違うので)、幅広くボールに関わっているように見えます。ただ、ここに関しては、試合で観た印象の方が強いような気もします。
このように、セティエンバルサでは選手によって、与えられた役割が比較的大きく異なることがあります。バルベルデバルサでは、ポジションによって、プレーの仕方が決まっていたような印象があります。個人的には、この点においてセティエンは評価出来るし、好きなポイントでもあります。
「フレンキーの、フレンキーによる、フレンキーのためのピボーテ」
アラベス戦で観た、フレンキーが活き、バルサも活性化するこのフレンキーのピボーテに対する印象はとても良いです。
しかし、フレンキーがピボーテをやるには身につけなければいけないことがあります。
それは「簡単にプレーすること」です。
どういうことか。フレンキーはドリブルやターンを使って剥がせるという長所があります。例えば運ぶドリブルや交わすドリブルに関しては、おそらくブスケツよりも上です。
しかし、それに頼ってしまう場面も多々あります。とりあえず剥がしてから、交わしてから、運んでから、次のプレーを選んでいるような印象を受けることがあります。上手な選手なので、基本的にはそれで成り立ちます。ドリブルが上手くいって次のプレーが出来たり、ファールを貰えたりすればOKです。
ただ、守備が上手い相手に取られたり、ギリギリのプレーでファールを貰えなかったり、時間がかかって味方選手へのパスコースがなくなってしまっていたらどうなるでしょうか。このような状況は絶対に避けなくてはいけません。
そうならないように上手くやっているのがブスケツです。
相手と味方全体を把握し、プレーを選択するスピードがとにかく早い。基本的には、素早く味方へ繋ぐプレーをしているからこそ、意表を突いたターンやドリブルが効いてくる。すごく特殊なフェイントやスピードを使わなくても、彼が危なげなくボールを繋ぐことが出来るのはそこにあります。
先輩方からフレンキーが学ぶべきことはまだまだ多いです。しかしフレンキーはフレンキー。彼ならではのプレーを発揮しなければなりません。そのひとつがアラベス戦で見せた様なボールに対する関わり方。前後左右に広くプレーできることが彼の強みでもあります。シンプルにプレーしながら、開けたところでもう一度ボールを受けることが出来たら、大きく前進していく。なんてプレーの使い分けが出切れば、もっともっとレベルの高い選手になれるはずです。
今回はここまでになります。セティエンバルサにおける選手の起用法、そしてフレンキーについて書いてきました。
楽しんでもらえましたでしょうか?意見・感想等あれば、ぜひお願いしますね。
最後まで読んでくれてありがとうございました!また次回もよろしくお願いします!